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特定健診

特定健診・定期健診の重要性について

特定健診でわかることとは

特定健診(特定健康診査)では、問診や検尿・血液検査などを行います。メタボリックシンドロームだけではなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発見することができます。自覚症状がない場合もありますので、毎年特定健診を受けることで早期発見につながります。糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病は、新型コロナの重症化リスクとなることが言われています。

定期的な健診の大切さ

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、言葉の通り、好ましくない生活習慣が原因となって発症する疾患です。生活習慣病は、自覚症状がほとんどなく進行するため、気づかないうちに脳や心臓、血管などに害を与えていくとされています。

生活習慣病のイメージ

そのため、自覚症状が無いからといって、いつも通りの生活を送り続けてしまうと、やがて脳卒中や狭心症・心筋梗塞など命に関わるような恐ろしい疾患を引き起こすことがあるのです。定期的に健診を受けて自分自身の健康状態を確認して、予防にと取り組むことが大切です。

健診で見つかる病気のリスク

特定健診の健診項目では、次のようなリスクを把握していきます。当院では、昨年と比べて、今年の数値はどの様に変化しているのかを患者様と一緒に確認をして、良い方向にもっていけます様にお話をさせていただきます。ぜひ期間内に、お忘れなくご来院ください。

健診結果比較のイメージ

メタボリックシンドロームの発見につながる項目

腹囲<㎝>

腹囲は、内臓脂肪の蓄積の程度がわかります。

リスクが疑われる値:男性85以上、女性90以上

BMI

BMIは、肥満(もしくはやせ)かどうかがわかります。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

リスクが疑われる値:25以上

高血圧の発見につながる項目

血圧<mmHg>

血圧<mmHg>の値は、心臓が収縮又は拡張した時に血管壁に当たる血流の強さを表しています。

リスクが疑われる値:(収縮期)130以上、(拡張期)85以上

糖尿病などの発見につながる

空腹時血糖<mg/dL>、HbA1c<%>

空腹時血糖<mg/dL>の高値は、糖尿病の疑いがあります。HbA1cは、過去1~2か月の血糖状態を表します。高値は糖尿病の疑いがあります。

リスクが疑われる値:空腹時血糖<mg/dL>は100以上、HbA1c(%)は5.6以上

脂質異常症などの発見につながる

中性脂肪<mg/dL>

中性脂肪<mg/dL>は、糖分(主食・アルコール・甘いもの)の摂りすぎや運動不足で増えます。

リスクが疑われる値:中性脂肪<mg/dL>は150以上

HDLコレステロール<mg/dL>

HDLコレステロール<mg/dL>は、善玉コレステロールと言われており、血管にたまった悪玉のLDLコレステロールを肝臓に持ち帰る働きがあります。

リスクが疑われる値:HDLコレステロール<mg/dL>は39以下

LDLコレステロール<mg/dL>

LDLコレステロール<mg/dL>は、悪玉コレステロールと言われており、脂質の摂りすぎや体質で増えます。高値のまま放置すると、動脈硬化が進み、脳梗塞や心臓病の原因になります。

リスクが疑われる値:LDLコレステロール<mg/dL>は120以上

肝炎、脂肪肝などの発見につながる

AST(GOT)<U/L>、ALT(GPT)<U/L>、γ-GT(γ-GTP)<U/L>

AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)は、肝細胞に多く含まれる酵素で、肝臓に障害が起こると血液中に流れ出し値が高くなります。特にγーGTPはアルコール性肝障害で数値が高くなります。

リスクが疑われる値:AST(GOT)<U/L>は31以上、ALT(GPT)<U/L>は31以上、γ-GT(γ-GTP)<U/L>は51以上

生活習慣病の予防

現在、新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)の流行によって、家庭、職場、学校など、あらゆる場面で、以前とは変化した日常生活が定着してきていると思います。その結果、生活リズムに変化や乱れがでてきているかもしれません。

こころの健康、食生活や運動習慣などを見直しながら、健康づくりに取組むことが求められています。しかし、ほんの少しのポイントを意識するだけで、今からできる健康づくりの取組みはたくさんあるものです。ぜひ取組んでみてください。

食生活に関するポイント

健康づくりのためには、「バランスのよい規則正しい食生活」を送ることが大切です。家で料理をする機会が増えた方は、自分の好きな味付けの料理ばかりを食べていませんか。知らず知らずのうちに、濃い味付けや油をたくさん使っているかもしれません。しょうゆなどはかけて食べるよりつけて食べる、めん類は汁を残すなど、食塩や脂質の摂りすぎには注意してみましょう。

反対に、コロナ禍で外出機会が減り、人と一緒に食事をしなくなったことで、食欲が落ちているということはありませんか。食事の量が減ることで栄養不足になり、それが進行するとフレイル(虚弱)になるおそれがあります。食べすぎだけでなく、栄養不足にも注意して生活を送りしょう。

運動習慣に関するポイント

健康づくりのためには、「身体活動量を増やす」ことが大切です。「身体活動」とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費するすべての動作のことを指すので、激しい運動や長時間の運動を行わなくても、できることはたくさんあるものです。

座りっぱなしの状態の方は、「座りすぎない」、「こまめに動く」ことを意識して、まずは「30分に1回は立ち上がる」を意識してみましょう。仕事や育児、介護などで特別な運動を始めにくい方は、買い物はあえて少し遠くの店へ行ってみる、エスカレーター・エレベーターの代わりに階段を使用する、家事全般を積極的にこなす。など、「あと10分多く体を動かす」といった気持ちを意識してみてみましょう。

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